zunra’s diary

すぐ変わる街の風景を残す為のブログだったけど、コロナでどこも行けないので思う事を綴ってます

いじめから派生する様々な問題

今、いじめ事件の加害者を特定し、ネットで実名を公開する、いわゆる「特定班」と言う人々の動きが問題になっている。

中でも最近、裁判になった事例はいつでも誰にでも起こりうると思う。

要約すると、特定班が加害者を間違えて特定してしまい、独り歩きし、親、兄弟、自宅、親の勤務先などあらゆる個人情報が公開されてしまったと言う事例だ。顔写真や家や勤め先の画像など、もはや個人情報とは言えない範囲に及ぶ。しかも、その公開された方は被害者とは面識も無かった。

変に加担はしたくないので具体的な名前等は伏せるが、恐ろしい事態になったので、子供を持つ親として「どう子供を守るか。」悩んでいる。いじめられる可能性、いじめる可能性、犯人にされる可能性、いじめは多くの闇を生み出してしまう。

裁判の勝ち負けではどうにもならないレベルだ。

特定班の人々は、基本的に自分の正義があり、悪い事をしてやろうと言う気持ちは更々無い。いじめを憎み犯人が許せない→報復だ!となっている。犯人を例え間違えていても、その「報復だ!」のエネルギーで行動に歯止めが効かず、過去の冤罪事件のようになっている。エネルギーをぶつける対象を定め、これでもかと言う程攻撃してしまう。

あと、また別の問題として、ブログで晒し行為を行なっている特定班の中には訪問者数を稼ぎたいと言うか、凄く稼げるからやってしまっている人がいると思う。何かの事件について調べると「実名」や「顔写真」が検索でヒットしてついついクリックしてしまう。これは知的好奇心がそうさせるので仕方がなく、その「実名」や「顔写真」が真実かどうかは関係無い。釣りだったりする事もあるだろうけれど、訪問者数はお金に繋がるのでなかなか減らない。

いじめにより死んでしまった子供達のことをお金につながるというのは卑しいと思うし、自分にはやりきれない。ただ、家族がいて失業した経験が自分にはあるので、そうでもしないと生きていけない不幸な人がいるというのも痛いほど分かる。

いじめられ死を選ぶ子の痛みを分かち合い理解し再発を食い止めることを一番に考えないといけない。なのに、加害者と間違われることに恐怖している。他にも問題がこんなに多く派生すると、何に悩んでいるか分からなくなる。

問題の根本を見失わないようにしないといけない。