zunra’s diary

すぐ変わる街の風景を残す為のブログだったけど、コロナでどこも行けないので思う事を綴ってます

ワールドカップ2022

終わってしまった。

とんでもなく大きなお祭りを日本人がかき回してくれた。兎に角爽快だった。ベスト8を掛けてクロアチアとのPK戦まで行けるとは誰が想像しただろう。グループリーグも死のグループと言われてたのに1位通過。こんな日が来るとは。

モドリッチ率いるクロアチアには結局負けてしまったけど、選手たちは本気で悔しがり泣いて、テレビのコメンテーターは「ありがとう」を言っている。ネットでは色々言っている人もいて、感情が入り乱れながら、今、余韻に浸るまもなく仕事が始まる火曜日を迎えた。

優勝を狙っていると言うA代表の選手達を何処か夢を語っている様に見ていた自分も、ドイツ、スペインに勝った時はいけるのかもと信じていた。信じて良いのかと思わせてくれた事が凄い事だと思う。

これからの4年はきっと厳しくなる。世界の強豪国も前半様子見みたいなムードはしてくれなくなる。粘り強いサッカーをする日本に対して、前半から畳み掛けて来る様になると思うと怖くなってきた。強いと認められるってそう言う事かも知れない。

もう終わったお祭りの寂しい余韻に浸って、「もう少し観たかったなぁ」と心の中で呟いていたら、監督や選手が試合後のインタビューで、もう次の4年間の話と、悔しいと言い出していて、自分が情け無くなってしまった。

仲間と世界をかき回す!そんな環境にいられたらなと思って、羨ましさや妬みや感動や悔しさがこみあげてきた。

凄い大会、歴史的瞬間、ドーハの歓喜を見られて幸運に思っていたけれど、選手達はそんなもんじゃない。この仲間で優勝して、その次は新世代が連覇とかとんでもない事を考えていたのだと思う。

この結果で、「ありがとう」とか、間違っても「おめでとう」とか言うと選手や監督は「舐めるんじゃない」と激怒なさると思いますが、120分+PK、もうホントにゆっくり寝て欲しい。

最後に、自分の中のMVPだけ追記しておくと、「南野拓実選手」以外に考えられなかった。今でも南野選手の事を考えてしまっている。クロアチア戦PK順決めで最初に手を挙げた覚悟が、10番背負うってこう言うことかと叩きつけられたシーンだった。侍だと思った。

多分、あの瞬間から「左に蹴っていれば」とずっと思っていると思うし、それは死ぬまで彼に付き纏う。W杯での1勝、しかも夢に見たベスト8が掛かったひと蹴りだ。過去何十年もの人々の思いがボールに詰まっている。何万人、もしからしたら何億人の思いがぎっちり詰まったボールを蹴る。それを一番手で蹴る覚悟を5秒で決めて手を挙げたんだぞ、書いてて泣きそうになる。「南野拓実さん、あなたは侍です。」と心に刻み死ぬまで忘れずに取っておきます。

ありがとうございます南野選手!