zunra’s diary

すぐ変わる街の風景を残す為のブログだったけど、コロナでどこも行けないので思う事を綴ってます

M-1 2022

M-1が終わると、毎年、なんとも言えない虚無感に襲われる。今年も終わってしまった。優勝したウエストランドは人生を劇的に変えた。なのに、自分は、、、と言った感じの40半ば特有の感慨に耽ってしまう。共感しつつ、熱があり、こっちも熱くなる笑いで、今までの優勝者と明らかに何かが違った。こっちも引き込む感じが優れて無いと優勝出来ない時代が来たのかと思った。日本の笑いは進化していて自分は作り出す側は無理だと言う焦りを感じた。それも虚無感に繋がっていると思う。

さや香も面白くて、全部パンチを貰った感じで痺れた。結構自分は嫌な客で、笑いを堪えながら「効かねーぞ!」と構えて観てたいたけれど、全部貰って気持ち良く負けた。さや香の前ではなす術なく笑った。正直、優勝だとも思った。

ウエストランドが勝ち、さや香が負けた力の差は何なのか、瞬間最大の笑いや熱量や技術は正直互角かさや香の方が大きく感じた。

ただ、ウエストランドの笑いの「笑ったら共犯者」の感覚に巻き込まれていく心地良さ、もっと聴きたい、もう終わっちゃうのか、と身体に悪い食べ物を美味いと感じる感覚に酔いしれていた。

「このテイストのネタ、あと3つある。」

と言い残した井口さんのニヤリ付きもたまらなかった。

タイタンライブで観られるのだろうか。最近のデレビではフルパワーは無理だと思う。

 

ヨネダ2000は、漫才なのか論争が自分の中で巻き起こっているけど、The Wも独特の世界があって、山田邦子さんと「もちもー♪」の所が最初に出来たか聞かれて「最後の最後で出来ました。」と会話した時、新旧の女芸人のレベルの高い会話が聞けて、観られて嬉しくなった。

 

オズワルドはもっと明るい爆発力のあるネタをすればああいうショウレース向きなのだけど、今年もちょっとサイコな感じに仕上がった。こんな事みんな言ってるから、あえてああいうテイストを貫いていると思う。だから、来年もこれで行くか、変えてくるか、もう一年後が楽しみになった。

 

敗者復活戦で見た令和ロマンも凄かったし、ななまがり、ダンビラムーチョも素敵だった。寒さが伝わる六本木ヒルズアリーナで漫才はキツいはずなのに、やり切った芸人さんの熱のこもった感じを今年も観られて良かった。凄い5分を立て続けに観られた。

 

あの熱気に飲まれて吐き出され、今日を迎えた自分は、めちゃくちゃちっぽけに感じた。また来年も生きて観られるといいなぁ。