zunra’s diary

すぐ変わる街の風景を残す為のブログだったけど、コロナでどこも行けないので思う事を綴ってます

小田急線の事件

6日の夜、テレビはオリンピックの特集とコロナ感染者が過去最多である事を伝えつつ、緊急ニュースで小田急線で起きた無差別殺傷事件について放送していた。

36歳の容疑者は勝ち組に見えたと言う理由で、電車でたまたま近くにいた女子大生を殺意を持って何回も刺した。そして、次々と乗客を刺した。

事件の背景にある色々な動機が明るみになって来ている。

・仕事が上手くいかなかった。

・有名大学を中退した。

・女性に見下された事がある。

・一人暮らしで生活保護を受けていた。

・万引きで捕まり店員を殺害しようと思った。

社会へのうらみが募り、今回の事件を起こした。

自分からすれば36歳の独身な男は、未来ある若者に他ならない。こう言う事件が起こると、自分が不幸だと思い込む人が世の中に増えたのだと感じる。これから何だって出来るのに、こんな形で顔と名前を世間に知られるのは本当にもったいない。

自分も仕事を転々としているし、これが天職と思える仕事に出会えていない。だが、家庭を持ち子供もいるので、子供の寝顔を見ると、もう正直どうする事も出来ない。今の仕事から逃げることも、あるいは家族から逃げることも出来ない。一見幸せそうに見えるけど、40代半ばで詰んでるなと周りの同年代の同僚と笑うしかない。生きるって辛いなぁと思わない日はない。

そんな人間からしたら、36歳の独身の人達は何にでもなれるスーパーマンの様な存在だ。

手短な所で言えば、何処でも行けるし住めるし逃げることも出来る。趣味をYouTubeで流して友達に見てもらったり、読んだ本、見た映画、食べた美味しい物の情報をブログやTwitterFacebookで書いたり、思いや活動を伝えることはいくらでも出来る。特に思うのはSNSは反応も早く誹謗中傷ばかりではなくいいねやリツイートといった形で賛同や共感も分かち合える。やれる事はいっぱいある。

自分はお金も時間も無くなってしまった。育児の為何処かに一人でふらっと行くことは出来ない。在宅勤務になり楽になるかと思っていたが、家事と育児と仕事で地獄状態だ。自分の時間はほぼ皆無でトイレ休憩ぐらいだ。

そう言えば、昔、父親が出勤前にトイレで独り言をブツブツ言っていて、気味が悪いなと思ってだけど、最近、自分がトイレで独り言を言っているのに気付いた。歴史は繰り返されていると思い知った。

36歳やもっと若い人がこんな自暴自棄を起こすなんて勿体なくて、何だか近くに自分がいてあげられたらなと思ってしまう。

自分を見て笑いながら

「コイツに比べたら、マシだ。俺は自由に生きられている。」

と思って欲しい。ちょっと情け無いけど、羨ましいほど未来ある若者が、自暴自棄を起こすよりよっぽどいい。そうすれば、被害に遭われる罪なき人達もいなくなる。

 

36歳の独身男なんて、これから何にでもなれるよ!

同じ様な事件が連鎖しません様に祈るばかり。