zunra’s diary

すぐ変わる街の風景を残す為のブログだったけど、コロナでどこも行けないので思う事を綴ってます

蛙亭が2021キングオフコント優勝(俺の中で)

ネタバレ注意、まだ2021キングオブコントを見てない方は読まないで下さい。

 

2021キングオブコントが終わった。

蛙亭がトップバッターで、いきなり凄いコントをやってくれた。我々、観客の気持ちをぐらぐら揺さぶるコントをたった3分程度で繰り広げる事が出来るのかと、ホントにただただ驚いた。自分はコメディを愛し、コメディアンを尊敬しているという自負があったが、蛙亭にコントの奥深さを見せてもらって、自分はまだまだなんだなぁと呆然とさせられた。

観客を思いっきりドン引きさせるところから始まり、母親への悲しみ(刹那さ)、人に褒められる喜び(可愛らしさ)、母を守る正義(格好良さ)、母に連れられる子供らしさ(愛情)。こんなのコントであって良いのだろうか。何を自分が見てるかよく分からなくなった。

母親の感情の起伏も観客を揺さぶった。緑の液を吐く子供を認められない恐怖と戸惑い。撃たれる子供をひろしと呼ぶと一気に母になり、愛情が芽生え、子供に命懸けで守られ、その子のドロドロの手をしっかり握り連れて行く姿。

それら全部がどう転んでも面白く笑わされた。

全部のパンチをもらってしまった。もう立てないぐらい自分は打ちのめされた。

中野さんが「トップバッターに相応しいネタだったと思います。」と開口一番発していたが、それは絶対違う。あのネタはラストでやるべきだった。トップバッターは本当に勿体無くて、もう勝手に悔しくて腹が立っていた。

蛙亭の2本目、見たかったなぁ。空気階段と張り合って欲しかった。

蛙亭は俺の中で優勝で、愛が根底にあり、観客を揺さぶりまくり、全てが笑いにベクトルが向いていて、羨ましいかった。

3分の隙のないコントと言う表現。自分が作ろうとしてもどう頑張っても届かない世界の話なのだけれど、蛙亭にはまた見せて欲しいと願って止まない。あの短い時間で何処までも表現出来るんだな。こんなもんだろうなんて限界を勝手に決めたら失礼に当たる。

自分の様な貧乏人に優勝と言われても、一銭にもならないけれど、蛙亭のあのコントについては、もう、書かずにはいられなかった。

お笑い好きで本当に良かった。

ありがとう蛙亭のお二人!素晴らしいコントでした‼️